そうだ映画、行こう。
2005年6月13日バットマンビギンズの前評判が良いのを受けて、急に書きたくなってしまった。と言うわけで今日は映画。
アメコミヒーロー映画は大好きなんだが、こうした映画は「有り得ない」「くだらない」「馬鹿馬鹿しい」なんて評価を受ける事が往々にしてある。いきなり鼻息荒くなるが、そんな事を言う奴らは何も分かっちゃいない!アメコミ映画において、有り得ないとか、くだらないとか、そんな事は前提なのだ。
基本的に僕達のアメリカンヒーローのストーリーは決まっている。主人公を中心に大まかに言うと、
?何らかの不運に見舞われる。?凄い力を手に入れちゃう。あるいは生まれつき持っちゃってる。(→?と?は前後する事多々あり)?凄い力で大活躍。?理解者がいなくて孤独。?とりあえず強敵とすったもんだの大激闘。?勝利。
と、こんな感じだ。全部が大体こんな感じな上、有り得ない、くだらないが当たり前だとすると、ではアメコミ映画の一体どこが良いのか。
?〜?のストーリーで重視されているのは、鑑賞者にヒーローの心境を身近なものとして感じさせる、という部分である。(特に?の部分は、ビックリする程どの作品にも共通なのだが、それはこうしないとヒーローの辛い気持ちが味わえないからである。アメリカはワンマン・ヒーローが好きだから必然「孤独」になる。理解者はたいてい、恋人。)
だから、ぶっちゃけて言うと、見てる人がヒーローみたいな気分で映画館を出て来れたら、そのアメコミ映画は良い映画なのだ。男の子は大人になってもヒーローになりたいし、露骨なヒーローはあまり好きじゃない女の子の中にも、そういうのを認めてくれる子もいる訳で。話が多少似てようが、それはもう寅さんと一緒の安心感で、分かっててもハラハラドキドキ見てる訳である。これ書いてる時点で、アメコミ映画好きがマイノリティである事を認めているような気もしてきたが…いやいや、映画文化の貢献にはこういうジャンルが無いと寂しいに違いない。少なくともこう言うのが無いと、僕は寂しい!
だからそういう意味で、演出とかが呆れてしまうようなアメコミ映画にはファンが引いてしまう事だってあるし(悪いけどハルクは酷かった)、そうなってくるとその映画は、今度はB級好きの人達に愛でられる事になってしまう(笑)。
んで、アメコミ通ともなってくると最早、そのリアリティの部分は知ってるからどうでも良くなってきて、むしろそのヒーローがカッコいいかどうか、と言う部分が重視されてくる。更に悪役がカッコいいかどうか、と言うのも重要な部分だ。この辺りは、ガンダム好きなんかとも共通する部分ではなかろうか。
X-MENでの一番人気はサイクロップスよりウルヴァリンで、マッチョ信仰の無い日本では、同じDCコミックス出身でもスーパーマンより断然バットマン派が多い。また人気のある作品には、ヴェノム、カーネイジ(スパイダーマン)、ジョーカー、キャットウーマン(バットマン)、マグニートー(X-MEN)、と言ったカッコいい悪役が目白押しである。
だって主人公は自分なんだから、戦う相手もカッコ良くないと駄目だ。理屈はともあれ伝統的にも、マニアックな奴らが好む作品の敵役は例え雑魚であっても、ショッカー、ザク、ストームトルーパーとお洒落な奴らが大集合である。
話を戻すが、今度のバットマンが良い作品と言う事はきっとストーリーも渋くて、悪役も渡辺謙とか粒揃えで楽しませてくれるのだろう(僕の中では彼は永遠に御家人斬九郎様なのだが。余談ついでだが斬九郎は海外でやっても「samuraiドラマ」としてウケる気がしてならない)。
日本でも最近漫画ヒーローを実写化する試みが行われているが、大抵目も当てられない惨事になっている。豪華な映像を作る為の予算は投入しない割に、変にアクの強い監督ばかり立てて、ヒーローものを本気で「格好良く」見せようとしてるから、見てて痛いものばかりである。キャシャーンもそうだし、デビルマンは目も当てられなかった。あれはもうB級とかを軽く飛び級して、違う伝説になってしまっていた。仮面ライダーにしても、バットマンにしても分かり易いヒーローで良いのだ。今度また初代仮面ライダーのリメイク映画が作られるそうだが、どうか偉そうぶった監督が勘違い作品を作りませんように。心から願って止まない。皆、薄々気付いてると思うけど日本の大御所監督は変な人ばっかりである。例が極端で申し訳ないが、井筒監督の作品とかもB級の匂い漂い過ぎ。黒澤監督が癖があって偉大すぎたのが悪かったのかもしれない。今はビートたけし位のエンターテイメント感覚をもった人が撮る作品の方が、まだ良いのだ。
映画話は好きだが、長くなるので今日も嶋田久作氏については触れず、馬鹿映画つながりのアクション映画話に触れる。
アクションと言えば、ブルース・ウィリス、キアヌ・リーブス、トム・クルーズと言ったハリウッドを代表する俳優たちを世に送り出すのに大きな貢献をした作品が多い分野な訳だが、何故かこのヒーロー達、恩のあるアクション映画には早々に見切りをつけ、違う分野に行ってしまったりする。
これはやはり、大衆が求める娯楽としてアクション映画分野が定着していても、俳優としての力量をアクション映画では筋肉とか違う部分で示さなきゃいけないから、俳優たちもそういうイメージを固定化されるのを嫌って&自分の演じられる役柄の可能性を広げて見せるために、敢えてジャンルを変えたりするのだ。
今の所、この問題で悩んでるのはスパイダーマンのトビー・マグワイア、ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナン辺りで、ピアース・ブロスナンはボンド役を降りる話が濃厚らしい。はっきり言って二人とも演技力は素晴らしいから、ピアースの話はさもありなんである。日本だと仮面ライダークウガから見事、日本俳優の顔として活躍するにまで至ったオダギリジョー辺りが当たるだろうか。オダギリジョーはクウガの時から応援してるんだけどなあ…ちょっと最近の売れっ子ぶりは、古いファンとしては嬉しいような寂しいような複雑な気分だ。
そしてそんな話からは外れて超然とアクションに挑み続ける漢達もいる訳で。そいつらはでっかいアジアからやってくる。ジャッキーは僕の中の神だから、この場では述べない。あの人はこれからもジャッキーだ。ブルース・リーに関しても故人だし、彼はジークンドーとか立派に遺す物を遺しているから、何も言う事は無い。
突っ込みたいのはお前だよ、ジェット・リー。(ファンの方、スミマセン。本当は僕も彼が好きなんですが。)こいつは凄い。何が凄いって、まずチビだ。ハリウッドの俳優と競演したりしてるが、普通に映画の中でも、ちびさ加減を馬鹿にされたりしている。だが彼は表情一つ変えない。と言うか、映画全体を通じて終始無表情。これには僕も畏敬の念を抱いた。これはもう来るべき映画の中のアクションシーンに備えて集中してるとしか思えない。更に奴はマジで強い。11歳のとき、全中国武術大会で(ドラゴンボール?)総合優勝している。ただこの強さを見たいだけなら、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナを借りて見るだけで良い。マジで凄いから。そしてTSUTAYAには何故か大抵、置いてある。力で脅されたのだろうか?(←失礼。)だが彼はその演技力からハリウッドに出るべきではなかった。THE ONEを見てくれ。そこには想像を絶した世界が待っている。ちなみに彼のオマケみたいな感じでよく共演する俳優にドニー・イエン(BLADEには単品で出てる)と言う人が居る。この人なんか潔いもので、劇中一言も発せず、ただアクションシーンにだけ強敵として登場したりする。本当に黙々と仕事をこなす。ジェットよ、お前もそうすべきでは無かったのか。
また駆け足だが今日は、チャン・ツィイーちゃんは可愛いという結論で終わる事にする。
アメコミヒーロー映画は大好きなんだが、こうした映画は「有り得ない」「くだらない」「馬鹿馬鹿しい」なんて評価を受ける事が往々にしてある。いきなり鼻息荒くなるが、そんな事を言う奴らは何も分かっちゃいない!アメコミ映画において、有り得ないとか、くだらないとか、そんな事は前提なのだ。
基本的に僕達のアメリカンヒーローのストーリーは決まっている。主人公を中心に大まかに言うと、
?何らかの不運に見舞われる。?凄い力を手に入れちゃう。あるいは生まれつき持っちゃってる。(→?と?は前後する事多々あり)?凄い力で大活躍。?理解者がいなくて孤独。?とりあえず強敵とすったもんだの大激闘。?勝利。
と、こんな感じだ。全部が大体こんな感じな上、有り得ない、くだらないが当たり前だとすると、ではアメコミ映画の一体どこが良いのか。
?〜?のストーリーで重視されているのは、鑑賞者にヒーローの心境を身近なものとして感じさせる、という部分である。(特に?の部分は、ビックリする程どの作品にも共通なのだが、それはこうしないとヒーローの辛い気持ちが味わえないからである。アメリカはワンマン・ヒーローが好きだから必然「孤独」になる。理解者はたいてい、恋人。)
だから、ぶっちゃけて言うと、見てる人がヒーローみたいな気分で映画館を出て来れたら、そのアメコミ映画は良い映画なのだ。男の子は大人になってもヒーローになりたいし、露骨なヒーローはあまり好きじゃない女の子の中にも、そういうのを認めてくれる子もいる訳で。話が多少似てようが、それはもう寅さんと一緒の安心感で、分かっててもハラハラドキドキ見てる訳である。これ書いてる時点で、アメコミ映画好きがマイノリティである事を認めているような気もしてきたが…いやいや、映画文化の貢献にはこういうジャンルが無いと寂しいに違いない。少なくともこう言うのが無いと、僕は寂しい!
だからそういう意味で、演出とかが呆れてしまうようなアメコミ映画にはファンが引いてしまう事だってあるし(悪いけどハルクは酷かった)、そうなってくるとその映画は、今度はB級好きの人達に愛でられる事になってしまう(笑)。
んで、アメコミ通ともなってくると最早、そのリアリティの部分は知ってるからどうでも良くなってきて、むしろそのヒーローがカッコいいかどうか、と言う部分が重視されてくる。更に悪役がカッコいいかどうか、と言うのも重要な部分だ。この辺りは、ガンダム好きなんかとも共通する部分ではなかろうか。
X-MENでの一番人気はサイクロップスよりウルヴァリンで、マッチョ信仰の無い日本では、同じDCコミックス出身でもスーパーマンより断然バットマン派が多い。また人気のある作品には、ヴェノム、カーネイジ(スパイダーマン)、ジョーカー、キャットウーマン(バットマン)、マグニートー(X-MEN)、と言ったカッコいい悪役が目白押しである。
だって主人公は自分なんだから、戦う相手もカッコ良くないと駄目だ。理屈はともあれ伝統的にも、マニアックな奴らが好む作品の敵役は例え雑魚であっても、ショッカー、ザク、ストームトルーパーとお洒落な奴らが大集合である。
話を戻すが、今度のバットマンが良い作品と言う事はきっとストーリーも渋くて、悪役も渡辺謙とか粒揃えで楽しませてくれるのだろう(僕の中では彼は永遠に御家人斬九郎様なのだが。余談ついでだが斬九郎は海外でやっても「samuraiドラマ」としてウケる気がしてならない)。
日本でも最近漫画ヒーローを実写化する試みが行われているが、大抵目も当てられない惨事になっている。豪華な映像を作る為の予算は投入しない割に、変にアクの強い監督ばかり立てて、ヒーローものを本気で「格好良く」見せようとしてるから、見てて痛いものばかりである。キャシャーンもそうだし、デビルマンは目も当てられなかった。あれはもうB級とかを軽く飛び級して、違う伝説になってしまっていた。仮面ライダーにしても、バットマンにしても分かり易いヒーローで良いのだ。今度また初代仮面ライダーのリメイク映画が作られるそうだが、どうか偉そうぶった監督が勘違い作品を作りませんように。心から願って止まない。皆、薄々気付いてると思うけど日本の大御所監督は変な人ばっかりである。例が極端で申し訳ないが、井筒監督の作品とかもB級の匂い漂い過ぎ。黒澤監督が癖があって偉大すぎたのが悪かったのかもしれない。今はビートたけし位のエンターテイメント感覚をもった人が撮る作品の方が、まだ良いのだ。
映画話は好きだが、長くなるので今日も嶋田久作氏については触れず、馬鹿映画つながりのアクション映画話に触れる。
アクションと言えば、ブルース・ウィリス、キアヌ・リーブス、トム・クルーズと言ったハリウッドを代表する俳優たちを世に送り出すのに大きな貢献をした作品が多い分野な訳だが、何故かこのヒーロー達、恩のあるアクション映画には早々に見切りをつけ、違う分野に行ってしまったりする。
これはやはり、大衆が求める娯楽としてアクション映画分野が定着していても、俳優としての力量をアクション映画では筋肉とか違う部分で示さなきゃいけないから、俳優たちもそういうイメージを固定化されるのを嫌って&自分の演じられる役柄の可能性を広げて見せるために、敢えてジャンルを変えたりするのだ。
今の所、この問題で悩んでるのはスパイダーマンのトビー・マグワイア、ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナン辺りで、ピアース・ブロスナンはボンド役を降りる話が濃厚らしい。はっきり言って二人とも演技力は素晴らしいから、ピアースの話はさもありなんである。日本だと仮面ライダークウガから見事、日本俳優の顔として活躍するにまで至ったオダギリジョー辺りが当たるだろうか。オダギリジョーはクウガの時から応援してるんだけどなあ…ちょっと最近の売れっ子ぶりは、古いファンとしては嬉しいような寂しいような複雑な気分だ。
そしてそんな話からは外れて超然とアクションに挑み続ける漢達もいる訳で。そいつらはでっかいアジアからやってくる。ジャッキーは僕の中の神だから、この場では述べない。あの人はこれからもジャッキーだ。ブルース・リーに関しても故人だし、彼はジークンドーとか立派に遺す物を遺しているから、何も言う事は無い。
突っ込みたいのはお前だよ、ジェット・リー。(ファンの方、スミマセン。本当は僕も彼が好きなんですが。)こいつは凄い。何が凄いって、まずチビだ。ハリウッドの俳優と競演したりしてるが、普通に映画の中でも、ちびさ加減を馬鹿にされたりしている。だが彼は表情一つ変えない。と言うか、映画全体を通じて終始無表情。これには僕も畏敬の念を抱いた。これはもう来るべき映画の中のアクションシーンに備えて集中してるとしか思えない。更に奴はマジで強い。11歳のとき、全中国武術大会で(ドラゴンボール?)総合優勝している。ただこの強さを見たいだけなら、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナを借りて見るだけで良い。マジで凄いから。そしてTSUTAYAには何故か大抵、置いてある。力で脅されたのだろうか?(←失礼。)だが彼はその演技力からハリウッドに出るべきではなかった。THE ONEを見てくれ。そこには想像を絶した世界が待っている。ちなみに彼のオマケみたいな感じでよく共演する俳優にドニー・イエン(BLADEには単品で出てる)と言う人が居る。この人なんか潔いもので、劇中一言も発せず、ただアクションシーンにだけ強敵として登場したりする。本当に黙々と仕事をこなす。ジェットよ、お前もそうすべきでは無かったのか。
また駆け足だが今日は、チャン・ツィイーちゃんは可愛いという結論で終わる事にする。
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