日本国民総決起大会。
2005年6月11日いまさらW杯アジア予選、日本対北朝鮮の試合の感想など。
見ていて上手いと感じたのは、試合の組み立て、素晴らしいコントロール力を持ったキックが出来る小笠原選手、素晴らしい体格を備え、かつ仕事がきっちりこなせる中澤選手。で、次点がFWとしてのゴールに向かう能力が高く見えた大黒選手(オフサイドトラップに引っ掛かり過ぎな気もしたが、最終的には仕事に繋げていた)辺り。後は凄く際立ったプレーをする選手はいないのかな、と思って見ていた。中田浩二選手、加地選手辺りはファンには申し訳ないが、微妙なプレーを連発していた気がした。関係ないが、福西選手はスラムダンクに出てきた大阪代表(だった気がする)のエースキラーみたいなプレーだった気がした。マニアックでゴメン。要するにファールで相手を潰す作戦を取りまくってた気がしたんだ。
ところが、後で専門家の批評を見ていると中田浩二選手なんかは、三都主選手より守備的な面で際立っていたとか、結構肯定的な意見があったりして、やはり自分は素人目の判断だな、と反省。聞けば、芝のコンディションは悪く、気温も尋常じゃなかったみたいだし、稲本選手辺りがやけにダルそうにしてたのもその辺りが絡んでいたのかもしれない。でも最近ちょっと格好悪い、中田ヒデ選手位の勝利への執念を各選手が見せてくれた方が、勝手に応援してるこっちとしては盛り上がるのにな、とは思った。でも選手からしたら掌をコロコロ返しながら応援するファンに、大人しく応援してろ、と言いたいかも知れないが。
そして。全然試合と関係ない所に着目してしまうのが、蒲田のゼリー工場であり、かつ一番気になった部分は…
柳沢選手が点を取った後に起こった日本サポーターのコール
「やな〜ぎさ〜わっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ!」
(※「な」と「さ」にアクセント。)
である。
これは本当に不思議だった。例えば阪神にいる下柳選手が、素晴らしいピッチングをしたとしても、決してファンは
「しも〜やな〜ぎっ、ちゃちゃ(以下略)」
とはならない。
いや、あるいは僕の見ていない所でそんなコールが起きているのかも知れないが、少なくとも僕は、この「やな〜ぎさ〜わっ」は独特のコールだと思ったのだ。
大黒選手が点を取った場合のコールは
「おおぐろ!ちゃちゃちゃちゃ!おおぐろ!…」
である。つまり、「ちゃちゃちゃ」の部分は、名前をコールするリズムと同じリズムで鳴らされている訳だ。これが
「やなぎさわ!ちゃ×5!やなぎさわ!…」だと、リズムが断然悪くなる。4拍子は取れるが、5拍子は取り難い。だから必然、「やな〜ぎさ〜わっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ」の2・1・2拍子に分割される訳だ。こうした拍子取りの工夫は応援団の方々の中では当たり前のように行われているのだろうか。
サッカーファンと野球ファンの応援のコールには違いがある、と言うような書き方をしてしまったが、必ずしもそうではなく(主に阪神しか知らない訳だが…)
「あかほし!ちゃちゃちゃちゃ!あかほし!…」
何かは、大黒コールとなんら変わりない。
ただ野球の場合は文化が成熟してるからか、サッカーほど常にプレーにスピード感が溢れていない為か、TPOに応じたコールが多々あるようで、清原選手が打つ前などは、
「き〜よ〜は〜ら〜、ど〜んど〜んど〜んど〜ん…」
と期待感を膨らませるようなコールが起こる。これが打つと「きよはら!ちゃ×4」になったりするのだろうか。
馬鹿な話はまだまだ続く。「このコールが取るリズムと言うのは、言葉の持つ力をより引き出すに違いない。」そう考えたゼリー工場の妄想は膨らむ。例えば食べ物一つ要求するにしても、このコールを使えば結果は変わってくる(断言)。ちくわを要求する場合を考えてみよう。どんなにちくわが食べたくなったとしても、
「ちくわ!ちくわ!ちくわ!…」
では動物のおねだりと一緒である。ここに人間の持つ知恵を加味すると、ちくわは3文字であるわけだから、3文字の選手のコールを例に考えれば良い訳である。代表例として、イチロー選手に対して大リーグで行われているコールを思い出してみよう。
「I・CHI・RO!I・CHI・RO!…」
なるほど、三文字を区切ってそれぞれにアクセントをおいて発音すれば良い訳である。
「ち・く・わ!ち・く・わ!…」
一見簡単なこの一工夫で、この訴求力の高さ。これには思わず飲み屋の親父も、ちくわを冷蔵庫から取り出してくるに違いない(←迷惑なだけか)。
同様にかまぼこを要求する場合は、大黒コールを使うだけで良い。
「かまぼこ!ちゃちゃちゃちゃ!かまぼこ!…」
この際、恥ずかしからずに、自ら力強く拍子を取る事をお勧めする。お母さんも思わずかまぼこを今夜のメニューに取り入れてしまうはずだ。
ささみカツを要求する事を考慮した場合、賢いモボ諸君なら既にお気付きの様に、柳沢コールを考えれば良い訳であるが…
「ささ〜みカ〜ツっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ!…」
…何か違和感がないだろうか。柳沢の場合、「やな〜ぎさ〜わっ」で真ん中に濁音(「ぎ」)が入るため、全体の音感は引き締まって聞こえるが、「ささみカツ」には濁音がない。この場合、音感を引き締めるために敢えてスタッカートをふんだんに導入する事で問題は解決する。
「ささっみカ〜ツっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ!」
どうだろうか。これには思わず食堂のおばちゃんも、ささみカツを揚げ始めてしまうはずである。
このようにコールを巧みに応用する事で、あなたの生活がより充実したものになっていく事は間違いない。
…馬鹿な話は差し置いても、上手い話し方の人には独特の話し方のリズムがあったりするから、ちょっと考えてみると面白いかもしれない。
話の締めくくりも関係ない所に飛び火するが、W杯中継の合間に流れていたTVCMは非常に良く出来た「作品」と言える物があった。一つは、アディダスのF50+のCMである。剣の舞の盛り上がりにあわせて、ボールを競り合う選手の数が増えていき、途中CISSE何かは怪我をして運ばれたりしている(笑)。余談だがアディダスHPで見た彼のインタビューで、彼は最も尊敬する選手にZIDANNEの名前を挙げている。今期奮っていないフランスを考える際、どうしてもZIDANNNEが抜けてしまった事を考えてしまうのはおそらく万人に共通の事だろう。それだけあの選手は偉大だったのだ。CMの終盤には各国のトップ選手がボールを競り合う背後で旗が振りかざされ、丁度ドラクロアの民衆を導く自由の女神を正面から捉えたような構図の画が拡がり、ワールドカップを象徴的に捉えた芸術的な映像になる。勝利へと導かれるのは誰か、革命(絵の題材はフランス革命)をドイツで起こそう、と言う粋な演出に違いあるまい。本当に良く出来たCMだ。途中出てくるスターウォーズシリーズのチューバッカの子供みたいなキャラクターも良い味出してる。キャラクター好きの自分としては何か心がうきうきする。ドラクロアの絵の通り、自由の女神を出演させるとNIKEになってしまうから、アディダスとしては当然出せない訳であるが(笑)。
もう一つは、アディダスの芸術的なCMには及ばないが、ApeosのCMである。内容はともかく、出てる俳優が最高。「乱」と「帝都物語」と「HANA-BI」の競演である。嶋田久作氏については色々思い入れがあるので、これはまた後日書く。本日はここまで。
見ていて上手いと感じたのは、試合の組み立て、素晴らしいコントロール力を持ったキックが出来る小笠原選手、素晴らしい体格を備え、かつ仕事がきっちりこなせる中澤選手。で、次点がFWとしてのゴールに向かう能力が高く見えた大黒選手(オフサイドトラップに引っ掛かり過ぎな気もしたが、最終的には仕事に繋げていた)辺り。後は凄く際立ったプレーをする選手はいないのかな、と思って見ていた。中田浩二選手、加地選手辺りはファンには申し訳ないが、微妙なプレーを連発していた気がした。関係ないが、福西選手はスラムダンクに出てきた大阪代表(だった気がする)のエースキラーみたいなプレーだった気がした。マニアックでゴメン。要するにファールで相手を潰す作戦を取りまくってた気がしたんだ。
ところが、後で専門家の批評を見ていると中田浩二選手なんかは、三都主選手より守備的な面で際立っていたとか、結構肯定的な意見があったりして、やはり自分は素人目の判断だな、と反省。聞けば、芝のコンディションは悪く、気温も尋常じゃなかったみたいだし、稲本選手辺りがやけにダルそうにしてたのもその辺りが絡んでいたのかもしれない。でも最近ちょっと格好悪い、中田ヒデ選手位の勝利への執念を各選手が見せてくれた方が、勝手に応援してるこっちとしては盛り上がるのにな、とは思った。でも選手からしたら掌をコロコロ返しながら応援するファンに、大人しく応援してろ、と言いたいかも知れないが。
そして。全然試合と関係ない所に着目してしまうのが、蒲田のゼリー工場であり、かつ一番気になった部分は…
柳沢選手が点を取った後に起こった日本サポーターのコール
「やな〜ぎさ〜わっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ!」
(※「な」と「さ」にアクセント。)
である。
これは本当に不思議だった。例えば阪神にいる下柳選手が、素晴らしいピッチングをしたとしても、決してファンは
「しも〜やな〜ぎっ、ちゃちゃ(以下略)」
とはならない。
いや、あるいは僕の見ていない所でそんなコールが起きているのかも知れないが、少なくとも僕は、この「やな〜ぎさ〜わっ」は独特のコールだと思ったのだ。
大黒選手が点を取った場合のコールは
「おおぐろ!ちゃちゃちゃちゃ!おおぐろ!…」
である。つまり、「ちゃちゃちゃ」の部分は、名前をコールするリズムと同じリズムで鳴らされている訳だ。これが
「やなぎさわ!ちゃ×5!やなぎさわ!…」だと、リズムが断然悪くなる。4拍子は取れるが、5拍子は取り難い。だから必然、「やな〜ぎさ〜わっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ」の2・1・2拍子に分割される訳だ。こうした拍子取りの工夫は応援団の方々の中では当たり前のように行われているのだろうか。
サッカーファンと野球ファンの応援のコールには違いがある、と言うような書き方をしてしまったが、必ずしもそうではなく(主に阪神しか知らない訳だが…)
「あかほし!ちゃちゃちゃちゃ!あかほし!…」
何かは、大黒コールとなんら変わりない。
ただ野球の場合は文化が成熟してるからか、サッカーほど常にプレーにスピード感が溢れていない為か、TPOに応じたコールが多々あるようで、清原選手が打つ前などは、
「き〜よ〜は〜ら〜、ど〜んど〜んど〜んど〜ん…」
と期待感を膨らませるようなコールが起こる。これが打つと「きよはら!ちゃ×4」になったりするのだろうか。
馬鹿な話はまだまだ続く。「このコールが取るリズムと言うのは、言葉の持つ力をより引き出すに違いない。」そう考えたゼリー工場の妄想は膨らむ。例えば食べ物一つ要求するにしても、このコールを使えば結果は変わってくる(断言)。ちくわを要求する場合を考えてみよう。どんなにちくわが食べたくなったとしても、
「ちくわ!ちくわ!ちくわ!…」
では動物のおねだりと一緒である。ここに人間の持つ知恵を加味すると、ちくわは3文字であるわけだから、3文字の選手のコールを例に考えれば良い訳である。代表例として、イチロー選手に対して大リーグで行われているコールを思い出してみよう。
「I・CHI・RO!I・CHI・RO!…」
なるほど、三文字を区切ってそれぞれにアクセントをおいて発音すれば良い訳である。
「ち・く・わ!ち・く・わ!…」
一見簡単なこの一工夫で、この訴求力の高さ。これには思わず飲み屋の親父も、ちくわを冷蔵庫から取り出してくるに違いない(←迷惑なだけか)。
同様にかまぼこを要求する場合は、大黒コールを使うだけで良い。
「かまぼこ!ちゃちゃちゃちゃ!かまぼこ!…」
この際、恥ずかしからずに、自ら力強く拍子を取る事をお勧めする。お母さんも思わずかまぼこを今夜のメニューに取り入れてしまうはずだ。
ささみカツを要求する事を考慮した場合、賢いモボ諸君なら既にお気付きの様に、柳沢コールを考えれば良い訳であるが…
「ささ〜みカ〜ツっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ!…」
…何か違和感がないだろうか。柳沢の場合、「やな〜ぎさ〜わっ」で真ん中に濁音(「ぎ」)が入るため、全体の音感は引き締まって聞こえるが、「ささみカツ」には濁音がない。この場合、音感を引き締めるために敢えてスタッカートをふんだんに導入する事で問題は解決する。
「ささっみカ〜ツっ、ちゃちゃっちゃちゃっちゃ!」
どうだろうか。これには思わず食堂のおばちゃんも、ささみカツを揚げ始めてしまうはずである。
このようにコールを巧みに応用する事で、あなたの生活がより充実したものになっていく事は間違いない。
…馬鹿な話は差し置いても、上手い話し方の人には独特の話し方のリズムがあったりするから、ちょっと考えてみると面白いかもしれない。
話の締めくくりも関係ない所に飛び火するが、W杯中継の合間に流れていたTVCMは非常に良く出来た「作品」と言える物があった。一つは、アディダスのF50+のCMである。剣の舞の盛り上がりにあわせて、ボールを競り合う選手の数が増えていき、途中CISSE何かは怪我をして運ばれたりしている(笑)。余談だがアディダスHPで見た彼のインタビューで、彼は最も尊敬する選手にZIDANNEの名前を挙げている。今期奮っていないフランスを考える際、どうしてもZIDANNNEが抜けてしまった事を考えてしまうのはおそらく万人に共通の事だろう。それだけあの選手は偉大だったのだ。CMの終盤には各国のトップ選手がボールを競り合う背後で旗が振りかざされ、丁度ドラクロアの民衆を導く自由の女神を正面から捉えたような構図の画が拡がり、ワールドカップを象徴的に捉えた芸術的な映像になる。勝利へと導かれるのは誰か、革命(絵の題材はフランス革命)をドイツで起こそう、と言う粋な演出に違いあるまい。本当に良く出来たCMだ。途中出てくるスターウォーズシリーズのチューバッカの子供みたいなキャラクターも良い味出してる。キャラクター好きの自分としては何か心がうきうきする。ドラクロアの絵の通り、自由の女神を出演させるとNIKEになってしまうから、アディダスとしては当然出せない訳であるが(笑)。
もう一つは、アディダスの芸術的なCMには及ばないが、ApeosのCMである。内容はともかく、出てる俳優が最高。「乱」と「帝都物語」と「HANA-BI」の競演である。嶋田久作氏については色々思い入れがあるので、これはまた後日書く。本日はここまで。
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